Giorgia

(自分の部屋に現れた盗人なんかよりも、幾分も目の前にいる彼の方が人攫いに見えるような気もするのに。それでも、もしかしたら助からないかもしれないと思っていたところに現れた彼の黒さは純粋なものに見えた。目を奪われて、怖さなんて忘れて冗談が言えるくらいに。)
→ ジョルジャ王女の恋に夢見る無防備な甘さに乾杯!と言いたくなるくらい可愛すぎて真剣に襲おうかなって思いました(真顔)

(名残惜しそうに目を彷徨わせ、そして少し彼の袖を引っ張る。)
→ ジョルジャちゃんにそんな目で袖引っ張られたら、そりゃあもう何でも言うこと聞きたくなっちゃいますよね。そ、そんなに可愛さ振り撒いたって悪魔は何の見返りもあげないんだからね……!

(何時もよりも速く動く心臓は、音も煩くて夜明け前の静かさではすぐにでも彼の耳に届いてしまいそうであった。それでも、確信があった。ずっと待っていた、これが運命なのだと。)
→ こんなに夢見る健気な女の子を適当に遇らう悪魔がいたら私は許せません。ええ、もう結婚を迫れないの?え?なんで???って本体は首を捻るばかりでした。流石は私のジャスティス。可愛過ぎませんかね。

Teresa

……けんしどの、ては、……こころもはらしてくれるの、かね、……(ぐずりながら、肩を揺らしながら、思うは洞窟を洞窟を照らした柔い光だ。それがまるで頭から心まで染み込んでくるような、不思議な感覚だった。なんとなくその瞳が見たくなって、服は握ったまま少しだけ前へと踏み出す。逸れた視線を追いかけるように水色をはしらす。叶うならば身体を捻って腕を伸ばす彼のかんばせを覗き込むようにして。)

Fine

…けど、いい加減飽きてきましたわね。(その口調、明日の朝は雨ですわねと似たり。椅子に腰かけ足をふらふらと交互に前後させながら、開かぬ扉を悩まし気に見やる。恐怖や動揺というものは持ち合わせていないが、自由が利かないのはストレスだ。)
→ フィーネちゃんのマイペースさは癖になりそうです。誘拐されてるのに心臓強すぎて…足ふらふらさせてるのかっわいい…と最初からメロメロになってしまいました。

歩き出そうとするその裾をくいと掴もうとし、頷いてくれるまでは離さない心算。
→ 頷いてくれるまで離さない、というところに呼んでほしいという乙女心のようなものを勝手に感じてしまって…裾どころかPLの心が早くも掴まれてしまっていました。

Elise

(先ずは王女らしく、淑女の礼とばかりにスカートを持ち上げて礼を一つ。)
→ スカート持ち上げて礼するエリーゼちゃん絶対美しい。流石お姫様。

…………ええ、此の旨、私からお父様へお伝えしておきますわ。(国王陛下ではなく、父親へ。自らを助けてくれた彼の知人だという盗賊の頭領が万が一にも罰せられぬよう取り計らうくらいならば容易いこと。そんな意図を含ませて告げたなら、辺りをくるりと見回して嵐が去ったことを確認し、改めて彼へ向き直る。)
→ 把握した上で自分がすべきことを瞬時に導き出す判断力!素敵!

(彼の苦笑いに釣られたように小さく笑みを漏らしたならば、そこではたと僅かに開いた距離に気付く。冷静な理性の内では異性との近い距離は好ましいものでないことは分かっているし、そう考えれば彼が距離を取った選択はひどく正しい。けれど。其れが微妙に気になった――なんて、流石に口には出さないけれど。)
→ 意識し始めのこのちょっぴりもやっとしている感じの描写がたまらなく好きです。

(皆さんには内緒にしていてくださいね、なんて人差し指を口元へ宛がったなら悪戯めいた微笑みを一つ。大切に守られた王女はあくまでも純粋で無知で無垢である方が屹度多方面にとっての都合は良い。目の前にいる彼が此れを利用するとは思わないけれど、其れでも冗談めかした言葉で己の真意に気付いてもらえることを信じて。)
→ 17歳にして末恐ろしい女性だなと思いました。(凄く褒めてます)

(問い掛ける声音が落ち込んだような暗さを帯びることはない。楽しげに揶揄い交じりの色を含めば彼の答えが是非どちらであっても別段ショックを受ける繊細さも持ち得ていないことは察してもらえるだろうか。)
→ ここから二人とも仮面を外し始める展開にドキドキトキメキがとまらない!

…………そういう趣味?(勘違いでなければばっちり引かれた。然し彼の言う“そういう”趣味とやらに思い至るものが浮かばずに。されど貶されていることだけは分かるものだから、僅かに頬を膨らませたのは故意だけれど。)
→ 大人っぽいエリーゼちゃんの年相応な反応がか゛わ゛い゛い゛。

(第三者である兵士の目の前で、またという言葉を殊更に強調させて残す。彼の反応が如何であれ言を翻すつもりは毛頭なく、傲慢だと蔑まれたとしても何だってよかった。)
→ このなりふり構わない必死さが健気でぐっときました。

Marigold

文句…い、言ってしまうかもしれないけれど。努力はしますわ。(きっと聞き流されてしまったらかなしい。かなしさを隠そうと次の言葉を紡いでしまうだろう。受け止める相手がいない言葉を自分自身で肯定してあげないと、臆病な王女は強がれない。けれど彼の迷惑になるのはわかっているからと曖昧な返事で頷いた。)
→ 1stのまだ遠慮がちな感じが出会いの初々しさを感じさせて好きです。これを踏まえて4thの手紙~lastの吹っ切れようをみるとマリー様の成長というか覚悟が見て取れてとても好きです。吹っ切れさせたのが大体コリンのせいであることは大変申し訳ないですが。

Ellen

…すぐじゃない。簡単にじゃない。君が、僕を見つけてくれたから。助けてくれて、教えてくれた。心を許したなんて、(そんな、簡単な話じゃない。子供が親に懐くような気持ではない。とっさに浮かんだその言葉も、元に戻った彼の継承の衝撃と、追いかけられもしない逃げ方に二の句が続くことはなく。)
→ 1stの時点で既にこんなまっすぐな言葉をくれるエレンちゃんに惚れないわけがなかったんですよね…。

Jabberwock

……お迎えに上がりました。ジョルジャ王女。(禍々しい双眸が、春の色を見咎めよう。)
→ 物語が完成してからこの部分を読み返すと、きちんと騎士団の一員として丁寧に接して下さったんだという感慨深い思いでいっぱいになりました…。できる男…。

Shakar

怪我は無いのか、犯人らしき男が二人飛び出て来たんだが。(此処で何があったのかなど知らない男は、誘拐の後に見知らぬ男がその身に近付くのは恐ろしいだろうと一定の距離を保ったまま。)
→ この距離感イケメン以外の何物でもないですよねこれは惚れます。これは!!惚れます!!!!!(大事なry)

……ったく。(掴まれた服はそのままに、どうしたものかと天井を仰ぎ自らの頭を困ったようにかき乱した。どうやらのんびりと穏やかに育ったらしい姫君に此度の荒事は少々ハードルが高かった、ということだろう。服ぐらい好きにすれば良いとばかりに掴ませたまま、女性の涙とやらに慣れない男は彼女から視線を逸らして――少しだけ身体を捻り、手を伸ばそう。艶やかなブロンドの髪を撫でる為に。)
→ イケメンがいる!!!!!!!!!!!!

(そうこうして外まで運び出したなら、簡単に手を離してしまおう。ごろりと転がった男二人に目もくれず、ぱんぱんと両手のひらを払えば久々に吸う澄んだ空気に大きく呼吸を。そよぐ風に赤の髪がふわりと揺れた。)
→ 乱暴な運び方と少女漫画の様な髪の描写のアンバランスさが絶妙なバランスでなんかもう最高です

Jeux

あ、ああ…すみません、一瞬思考が遠くに…………あ゛ーーもう、良く聞いて下さいねエリーゼ王女。私は王子や勇者なんて物語の主人公のような存在にはなれません。なぜなら、俺はこの後アンタを城に無事かえし王様から報酬を頂き、まァ暫くは騒がしくなるでしょうが早々にソンナコトモアッタナァくらいの思い出になって、そして二度とこんな面倒なことに巻き込まれないよう平穏に暮らしたい、ただの、しがない、芸人、希望!……なのです。ご理解頂けたら、さっさとかえりましょう?
→ 初っ端から素を出してくれた(?)ジュドーさんによっしゃ!!とガッツポーズをしたのはここだけの秘密です(笑)

あなたを攫ったのは、……(「お頭ぁ!みてみてー!お姫さま攫っちゃった-!国からいっぱいお金もらおうよ-!俺たちすごいでしょー!」)……と、こんな感じでございます
→ この臨場感(?)たまりませんよね…(笑)

Seth

(盛大な溜息を吐いて試しにパチンと指を鳴らせばそのあたりに落ちていた小石がヒュッと建物の壁に向かって飛んでいく―そしてその小石は壁に当たっただけとは思えぬ弾かれ方をして地面に落ちることになる。)あー…なるほど、今のは石に纏わせた魔術で反応したか物理攻撃に反応したか微妙すぎて判断迷うけど…まぁいいだろ、面倒な時は正面突破で。

Colin

(負けん気強く宣誓する彼女に、ほんの少し背中を押されて表情を綻ばせる。どれほど頼りなくとも、彼女を守れるのは今この場には自分だけだ。武だけでなく、すべてを用いて彼女を救おう。褒美目当てではなく、震えながらも強がる彼女の気高さを失うわけにはいかないと感じた。)
→ 褒美目的ではなく王女を救おうとしてくれる優しいコリンくん大天使か?と思わず真顔になりました。

(そっぽを向いてしまった彼女に、ははと苦笑い浮かべながらまた誤魔化す。気難しい方だなぁと思う反面、よほど寂しかったのだろうとも。当然だ、命の保証さえないまま一人希望にしがみつかなければならなかったのだから。)
→ 寂しさを理解してくれるのは臆病なコリンくんだからこそでしょうか。

(伸ばされた手には瞠目こそすれど、払いのける様子はない。視線を逸らしても紅潮する頬、もはや彼女に平静を貫き通すのは不可能だろう。人は窮地の際の緊張を、傍にいる相手への高揚と混同することがあると村の女性が年の功で語ってくれた記憶がある。きっとそれに違いない、命からがら忍びこんだ男には、別の窮地が訪れていた。)
→ ラブコメの波動を感じます…ハッまさかここで恋に!?どうなんですかコリンくん!!

(未だたどたどしい態度でまごつくものの、彼女に語り掛ける言葉はしっかりと力強く。どんな誹りを受けようと逃げたければ逃げられた自分と違って彼女には責務があったのだろう、だから震えながらでも牙を研ぐしかなかった。その彼女がありのままの姿を隠さないのであれば心に刻もう、同じ弱さを抱える人だから。彼女が手を強く握ってきたならば、不思議と動揺より安心の方が大きかった。ぎこちない笑顔に、ぎこちない笑顔で返す。弱い二人、だけどもいけると、そう思えた。)
→ 弱さを抱え、震えながら、それでも手を取り合って笑みを浮かべるこの描写こそマリーゴールドとコリンくんの関係を表しているようで大好きな場面です。

(慈しむように己の頬に触れ、涙を流す彼女を宥めるように、こちらも彼女の頬を伝う涙をそっと拭おうとする。そんな中彼女の顔が近付き、柔らかな感触が顔に触れる。流石にこれには動揺を隠せず、完全に何も言えないまま口をぽかりと開けた。)…ちょっと、ちょーっと休憩させてください。落ち着いたら、大丈夫なんでその…今はちょっと…(彼女の行為に言及する勇気はなく、とりあえず休憩を提案する理由は茹で上がった顔で全てを察してほしかった。)
→ 涙拭おうとしてくれることにもキュンとするんですけどとりあえず休憩しようとするの面白いし動揺してるの可愛すぎてギュンギュンします。

Richard

(彼女の手のひら越しに手綱にそっと触れる。)しばらく俺が手綱握ってるから、休んでろ。
→ ボディタッチはやはり侮れませんね!助けてくれた人に優しく心配されながらボディタッチされたら、吊り橋効果も相まって恋に落ちるしかないですね。

Giorgia

(何度朝を迎えても、夢の続きを見ているようだった。)
→ 素敵な始まりだな、と思いました。本当に悪魔に恋してしまったんだな、と伝える言葉って実は中々難しいと思うのですが、とても純真でシンプルな乙女心にきゅんきゅん致しました……。きゅんきゅん……。

(如何したって彼から見れば、大抵の人間は見下ろす形になってしまうだろう。それだけでなく、その瞳には好意的な色などは映っておらず。覚悟していたことだが、普通に話すまでの道のりは険しそうだと感じる。されどそんなことで怯むほど、繊細ではない。)
→ 純粋で真っ直ぐな乙女のジョルジャちゃんが、決して幼気なだけではない王女として確固たる信念や強さを持っていると感じるシーンでした。一筋縄ではいかない悪魔のつもりでしたが、いえいえジョルジャ王女こそ一筋縄ではいかない女性でした。そんなところも好きです。

(真っ直ぐに彼だけを見つめ、迷うことない飾ることも不慣れな口から出たのはそのままの言葉だった。)
→ 本当にジョルジャ王女は真っ直ぐで、きらきらしていて、眩しい女性だと分かるシーンでした。とても素直であることがよく分かりますよね、流石はジョルジャちゃん魅力があり過ぎて尊みがマッハです。

Rosetta

(だなんて、彼の貴重な個人情報とは知りながらも、気になる事だらけで質問が溢れて止まらない。そんな疑問とは裏腹にゆっくりと飲んでいたはずの紅茶はあっという間に空になり、茶菓子を平らげてしまうのもあっという間だろう。そうして、主にこちらから疑問符を投げかける形で会話がなされるだろう和やかな茶会の時間が、彼にとって楽しくはなくとも、せめて苦痛を与えぬものであったなら幸いだと思うばかり。きれいごとだけで済まされぬ世界を教えてくれるその人に、またしても深く深く惚れ込んでしまう女だった。〆)
→ 色々なことを淡々と話すアイゼアに対して、知識として吸収していって現実とロゼッタちゃんが繋がっていくのが不思議な感じでした。

Teresa

シェイカー殿、聞かなかったことにはしないでくれ。(言葉を真っ向から迎え撃った。懇願と言ってもいい。背筋を伸ばした一刻の姫君が、さながら無垢な少女の様に。)断られるのであればそれも仕方なし、次どうしようかと考えることができる。けれども、忘れられるのは些かさみしい。(子供っぽさの滲む口調は昔からの癖だ。諦めるとは言えない正直さも性分だ。けれどもほんとのほんとに、たださみしいんだと眉を下げた。ド直球が基本のコミュニケーション手段だが、これでもどうにもドキドキしているし緊張もしている。何日も考えて、一日前からコックと合間を縫って話をして準備をした。)

Fine

(勘違いなんて気にしないし、周囲からどう見られようが構わなかった。ただただ、彼に会えたことが本当に嬉しかったのだ。当然のように声掛けしたお茶の誘いは、どうやら迷惑だったらしい。大きなため息に流石に少しだけ眉は下がって、丸い瞳が不安そうに黒色を見上げた。――面倒。関わる気は無い。困る。次々と飛んでくる言葉たちは決して前向きなものではなくて、思えば自分は彼に迷惑しか掛けていないのだから好意的に見られる筈が無かったのだ。それに漸く気付いた女から、少しの焦りが滲み出る。)…あ、合わせます!教えてくださらないなら観察して自分なりに知る努力をしますし、話すことがないなら私が沢山喋ります!(思わず声を張り上げた。話題が合わないと言うのなら合わせる努力は無論するし、聞かれたくないと言うのなら問いはしない。砕けた言葉遣いに気付いてはいるが、同時にそれは明確に線を引かれたのと同義である。彼にとって、フィーネはいらない存在。でも、女にとって彼はとてもとても必要な存在なのだ。彼の傍にいたい、そう思う。)
→ …ここまで想ってくれて、頑張ろうとしてくれる…ただそれだけでもう感無量というやつです。素っ気なくしてごめんね…と謝って抱きしめたい気持ちでいっぱいでした。

Elise

(そうして語れば語るほど彼への想いは日々募るばかりで、あの日自身を城まで送り届けてくれた兵士へ彼の情報を望んでみたりして。そうやって彼の情報を得るために兵舎へ通えば件の兵士と言葉を交わす機会も多くなり、遂には彼が登城する其の日についての話を得ることに成功し――当日。彼が父王との謁見の最中に従者を控えさせ、彼の謁見が終わり部屋を出た直後に、)…………まあ、ジュドー!偶然ね!(わざとらしさの残る言葉を掛けながら駆け寄る。――つまるところただの待ち伏せであったことなど、我儘な王女はこの際気にしていなかった。)
→ 巧妙な手口に全私がにやにやした。白々しい挨拶含めてパーフェクトです姫。

…………あっ、そうそう。先日友人である隣国の王女からお肌に良いというお茶の葉を頂きましたの。ジュドーの一座には女性もいらっしゃるのでしょう?お礼にもなりませんけれど、宜しければお持ちくださいな。(意訳、少しお茶でもしましょう。)
→ 丁寧なお誘いからの水面下での戦い(?)。ジュドーとエリーゼちゃんならではのやり取りで楽しかったです。

Ellen

…一言一句覚えているけれど。でも、二度と顔を見せるなとは言われていない。(屁理屈ともとれるような言葉である。きっと、顔を見せるなと言われても、顔を見には来ていただろうという自覚はあった。)
→ 屁理屈捏ねるエレンちゃんめっちゃ可愛くないですか??

構わない。好きにする。僕が追いかけて、距離を詰めて、きっと振り向かせて見せるとも。僕は君が好きだから。……今すぐじゃなくてもいいから、僕を好きになってもらうために。僕は頑張るよ。…ありがとう。(否定されて、交わされてもおかしくはなかったという自覚は紡いでからの事。好きにすればいい、という言葉をある種の許容と取って、ほんの少し。詰めていた緊張が解ける。君が好きだから、好きになってほしい。口にしたとたんに張り切る気持が湧いてくる。これは、恋という戦いへの決意表明。)
→ この強さのお蔭で今があるんだな…と思える大好きな場面です…。

Jabberwock

…………あ"あ?(円らな瞳を見詰め返す。否、睨目つけると云う方が正しいか。鋭利な赤は訝しげに歪んで、鼓膜に届いた言葉の意味を咀嚼する。好きの言葉。真っ直ぐな双眸。胸元に飾られた震える指先。其れ等が意味する理由が解らない程に鈍感では無い。勘違いか発情期かはさて置き、本気であるとは視て取れた。)
→ いつも眉間に皺を寄せて苛立ちを隠さないジャバウォックさんでしたが、ある意味で一番何も隠せていない瞬間だったのでは…と少し笑ってしまいました。

Shakar

…時間なら問題ねぇけど。(つきそうになる溜息を堪え、諦めたようにそう口にした。本心はと言えばさっさと城を後にしたいのに、彼女は“時間をお借りしたい”と言う――どうにも頼まれ事には弱い。弱点と言っても良い程だ。)
→ 弱点が可愛すぎてやっぱりいい人ですよねシェイカー殿……

…聞かなかったことにしておく。発言には気を付けろ、仮にも一国の姫君だろうが。(この国の姫君に恋愛の自由があるのか否かは知らないが、一般人――それも異国の人間にそんな軽々しく告げるものではないだろう。頭を振ってしまったのなら、言葉通り忘れてしまう筈。一時の、勘違いであると。)
→ 優しそうに見えるけど結構酷な事を言ってくれる大人な部分がちょっとずるい気もしつつ!素敵です……

…随分自由なんだな、この国は。これがあんたたちにとって普通なのか?(零れた言葉は皮肉などではなく、ただの感想に近かった。青色の瞳に鮮やかな水色を映しつつ、浮かんだ疑問をその後で付け加えるように形にしてみよう。少なくとも此処での普通は己のいた国での普通とは異なるようだから。否、姫君は少しばかり似ていたやもしれないが、王家と国民が食事をするなどあり得ないこと。グラスを手に取れば、応えるようにして。一口飲んだのなら、身体も心も少しすっきりしたような気がした。)
→ がっつり抜き出しましたがここもちょっとだけ涼しい風が吹いたような雰囲気が大好きです。あとシェイカーさんの国の姫君が気になって気になって!!

Jeux

……………こ、…れはこれはエリーゼ様。息災で何よりです。(声のトーンが固く、用意されていた言葉だとすぐにわかった。一瞬の動揺を見せたがすぐに穏やかな笑みで応えよう。なぜならここは謁見の間の前、例え彼女がこの数日間ずっと避けてきた、できることなら会いたくなかった相手でも、好奇の目はそこら中にあるのだから。)
→ この嫌そうな感じ、正直興奮しました(笑)

Colin

な、なんでそうなるんですか別に俺よりもっと格好良くてしっかりマリー様を救ってくれる本物の勇者が出てくるかもしれないじゃないですか!あなた美人で行動力もあるんだから!!(最初こそ後ろめたさにおどおどとしていたが、ヒートアップする彼女に釣られて子供の喧嘩のように。彼女が難しい立場であることは知っている。それでもそれを抜きにしても内も外も美しい人だ、あの一時だけでも十分にわかった。彼女の幸福を願う心に偽りはないからこそ、そこは意地を張ってしまう。)
→ 怖がれるかと思ったらまさしく子供の喧嘩みたいになって…なんて良い反応してくれるんだろうと……正直凄く興奮しました!(笑)

(身体を起こした彼女から離れようとしたものの、彼女の暖かい手が触れる。彼女の提案にちゃんと答える間もなく、えっ、あっ、などと彼女の手に引かれるが侭に。)
→ マリーPL側からちゅーだの手を取るだのロール回しておいてなんですが、振り回されるコリンくん見てちょっとだけスキンシップ激しいなって反省しました。ちょっっとだけ。

(きっとまたこんな風に言い合いになるかもしれない、それでもお互いの気持ちを正直にぶつけようと、そう思った。)
→ 痴話喧嘩ですか?なるほど、ごちそうさまです。

Richard

…これ、ちゃんといいもんだよ。…ありがとな。(受け取った宝石を一つ空にかざして見せれば、ちかちかとした光が宝石の周りを明滅させる。そうだろう、と言わんばかりに投げかける視線に、精霊たちの魔力が強く、――彼女にすらきっと光としてとらえられるくらいに瞬くのを感じて、少年らしく笑う。幼いころから共に過ごした彼らの喜びは自分の喜びだ。)
→ どんなに高圧的な態度をとっていたとしても、しっかりと礼を返すことができる素直な部分がいいですね。リシャールくんのお礼を言われると嬉しくなってしまいます。だからこそ、飾らない笑顔がより一層輝いて見えるのではないかと。これが彼の本質なんだろうって、その笑顔を見た人ならきっと誰もがそう思うはず、とPLは頷きながら思っておりました。

Giorgia

(変わったことといえば、彼に恋をしたことだけ。恋に落ちて、その部分だけ盲目になったことだけは自身も否定はできないが。)
→ 恋をしてしまったのだとよく分かるシーンでした。ジョルジャちゃんは変わらずジョルジャちゃんの儘で、だけどもう恋に恋する少女ではないと云う現れなのかなと感じました。これはもう、自惚れざるを得ない……。

(じわじわと痛む額を押さえて、彼の存在を確認するように腕を掴んだ。どうやら、夢でもないらしい。それなら、気が変わらないうちにと晴れやかな笑顔を向け。)
→ この時悪魔はなんとジョルジャ王女に向かってデコピンなんぞしやがる訳ですが、それに対して「やだやだ、一緒に帰りましょう?」って心優しいジョルジャ王女は仰るのですよ。おでこ押さえながら。可愛すぎて身悶えしちゃうのですが。どうしよう、神さまなのかな……。

Rosetta

えっ、わっ…!?だ、大丈夫だよ、だから、泣かないで…?……っ、ど、どう、どうしよ、……っ、……ねえさま、……。(いくら宥めても泣き止む気配の見えない少年に声をかけていると、つられて自分まで涙声になっているのに気付く。どうしよう、自分まで泣いてしまったら――ああ、駄目だ。少年だってもっと不安でもっと泣きたくなるに決まっている。だから、ぎゅうっと奥歯を食いしばって、涙を呑み込んで、ぐっと顔に力を込めた。)……よしよし。私が、一緒に探すから…一人じゃない、怖くないよ。……ねっ?
→ 唯一のお姉さんを頼ろうとするのに、それでも自分でしっかりしなくちゃと思ったところがとても健気で可愛くて…。

Teresa

(しゃがみっぱなしだった足を少しだけ伸ばして、またしゃがみ込めばこの国の星図に指を滑らせよう。彼はさてどれほど遠い国の人だろう。案外近い人ならば、同じように見えるかもしれない。何より話の流れではあれど尋ねて貰ったことが嬉しくて、謡う様に星をなぞる。小さな声と重なる様にゆっくりと。双子の星に、獅子の首、乙女が手にした宝物。そのうち彼にくっついている子供たちが羨ましくなったのだろうか、傍にいた少女に抱きつかれて尻餅付いても、笑って少女を膝に乗っけたまま謳っていた。傍らにいる兵士だけが少しだけ焦りがお。子供っぽいし仰々しいなんて言われがちな口調も、今日は子供っぽいが多めに出ていることだろう。)

Fine

日課、とまではいきませんが週に幾度か街で色々な方と触れ合っているのです。その中で困っている人がいるのであれば助ける、お話があるようなら耳を傾ける。とても充実した時間ですし私の為にもなりますわ。…ついついこのような姿でお声掛けしてしまって少し恥ずかしくもありますけれど。(へにゃりと力の抜けた笑顔を見せれば、僅かに頬を赤らめた。所々埃を被ったミントグリーンを払おうとしてその手を止める。はしたないだとか、風向き的に彼の方へ飛んでしまうのが嫌だとか理由は多々ある。彼の前では、少しでも可愛い女でいたいのにどうにも上手に事が運ばないようだ。)
→ 王女として職務でやっていることではない人助けをする姿はとっても素敵で、でも少しでも可愛い女でありたいと思って自分の姿を気にしちゃう感じ…好きです。

Elise

(そう言えば先程まで手を繋いでいた子どもの身体を抱き上げる。普段のドレスと靴ならば到底無理な行動ではあったが、今日は違う。高い目線から子供の視点で両親を探しやすくなれば――それから、少しでもあやしやすくなれば。そんな願いを込めながら抱っこしつつ、「……子供の扱いも上手なのね」なんて、一言。)
→ 溢れ出る母性。普段とのギャップにズキュンときました。

…………どうして急に怒って……、……あっ、もしかして照れてる?(急に荒くなった口調に目を丸くしたのも束の間、脳裏に過ぎった可能性に至ればにんまりと笑みを深める。)
→ 照れてる?って聞いちゃうとこ意地悪で可愛らしい…。

(買い物をする振りをして店先に並ぶ商品を見ては小さく頷く。物価は高くない。並ぶ商品も多いから、今年は豊作だろう。街行く人の表情を見れば日々の生活が安定しているのも見て取れる。)
→ 国民の状況をしっかり把握しようとする姿勢に彼女の責任感の強さが表れていて良い王女様だと感動致しました。

(泣き出す子どもをどうにか宥め立たせたならばハンカチで涙を拭ってからズボンについた砂を払ってやり、)怪我はしていないのね?良かった。
→ ま…ママぁ!なんて美しい光景でしょうか。

Ellen

…本当?………嬉しい、幸せだ。(何度も恋を囁いて、好きだといった。でも、それは自分の都合で、だから、――友人としてでも、そう名乗る事が迷惑でないという位に彼が言ってくれたことが、胸に満ちる幸せで。顔が赤く染まって表情がふにゃりと解けたのは日に焼けたせいか、それとも、)
→ 本当にエレンちゃんの表情が「乏しい」と思えばいくらいまっすぐで柔らかくて、でもそれを見られるのがオスヴァルトだけだと思うと嬉しいような悔しいような…(笑)

Jabberwock

……弱気になるくらいなら、一緒になんて帰ってやンねェ。(言い乍ら少女の滑らかな額目掛けてデコピンを。当たれば少しだけ痛い筈。さてこのままであれば指笛を鳴らして、何処にいたのか悪魔が率いる部隊直属の部下が二人馳せ参じるだろうが――大人しく言う事を聞くならば、其れ迄の事。)
→ このイベントに、というかこのイベントでのジャバウォックさんにきゅんきゅんしまくりでしぬかと思いました…。可愛すぎます…。

Shakar

(「シェイクじゃん、仕事終わったのか?」聞き覚えのあり過ぎる子供の声。やっと動き始めた足を止めた、否、硬直したと言っても過言ではない。宿屋の主の息子が其処に居るではないか。)…終わったから帰るところだよ、悪いか。静かに勉強してろ。(嘘をつくことなく、無表情で現状を告げる。何でまた厄介な者に気付かれたのか。足を止めたことを心の底から後悔しながら、せめて彼女には気付かれていませんようにと祈るばかり。)
→ 女子供に強く出れない勇者様に可愛い以外の形容詞が付けられない

違い過ぎんだろ、そんないいもんじゃねぇよ。俺よりあんたの方が似合うかもな。(その星の輝きは、己のもつ光とはかけ離れ過ぎている気がした。以前からそうだが、彼女は過大評価が過ぎる。子供たちと共に笑顔を咲かせるその姿こそ、大きく綺麗な光と評するに相応しいだろう。とは、口にはしないけれど。珍しく彼女を褒めるような口振りになったのは無意識で、もっと言うなら――やんわりと持ち上げた口角もまた、無意識のものであった。)
→ このシーンはまごうことなきタラシシーンですね!!不意打ちのでれ!!!

Jeux

(両腕を軽く開いて子供を受け入れる体勢を取りつつ尋ねる。いくら幼子だからといって、人間の重さを甘く見てはいけない。子供の潤む大きな瞳を覗き込んだ。)
→ 子どもの扱いに慣れてる色男 ずるい…。

Seth

…その言い方からして職務ってわけじゃなさそうなのによくやるな。しかもそんなのほぼボランティアみたいなもんだろ。俺には無理だな…。(その口調はやはり淡々としたものだったけれど、心のどこかでは意外だとほんの少しだけ思ったからか一瞬だけ表情だけは真顔ではなくやわらかくなったかもしれない。それでも一瞬だけなので見逃してしまえばずっと真顔にしか見えないはず―恥ずかしそうな彼女を視界の隅に捉えれば逆に己の顔は表情を失っていくのだろう。それはきっとその理由をなんとなく察することが出来るから。)

Colin

(―余談だが、入城した際に時折耳にする彼女の噂のせいで、宿の鏡はかれこれ3日ほど覗いていない。)
→ 遊び心に返してくれて嬉しかったです(笑)

(浅く被ったフードでその素顔まではっきりとはわからなかったが、彼女のような綺麗な髪の色だなとふと思った。
→ 綺麗な髪の色だなって思ってくれていたと知ったPLのこの胸のときめきよ。

(そう言って行き先を指差しつつ、彼女に抱きかかえられた子犬に暢気なものだとようやく口角をあげる。ちらちらと指を動かして視線を追わせるのは、すぐに状況を思い出して辞めたけれど。)
→ あまりにもかわいいと思いませんか!!!

ほら、マリー様も行ってあげたらどうです。貴女の守った幸せですよ。(彼女が何かを求めて行動したわけではないことは知っている。それでも、彼女はその幸せの輪に入るべき人だ。相変わらず言葉は素っ気ないが、表情はそっと見守るように優しく、素直に受け取ってくれと。)
→ 3rdでは不本意ながらも最後まで協力、見守ってくれたコリンくん。お姫さまがいつもと違う一面を見せるお話でしたが、コリンくんも今までに無い姿を見せてくれたと思います。

Richard

(集中している様子の彼女だから、きっと気づきはしないだろうと信じて。光の精霊に頼んで、彼女の頭上から、何かを探す様子の彼女の手元が明るくなるように支援させてみる。気づかれませんように。そして、無事に彼女が城に帰りますように。)
→ 優しい、優しい、見なかったフリができないその優しさが本当に大好きです。

(何を遠慮しているのだろう、とすら思って、軽く頭をかいて見せると、)そういう時は、光の連中じゃなくて、(腰の宝石袋を指先で小突く。地面から出てきた手のひらサイズのモグラもまた、精霊術で姿を与えた精霊だ。)大地だろ。
→ そっか!大地か!と、まさに精霊術師ならではの発想に脱帽です。事も無げに言い放つリシャールくん、カッコイイ。やはり彼は精霊術を使っている時が一番カッコいいですね。

Giorgia

(真っ白な封筒と便箋に、燃えるような赤の封蝋を。)
→ 正にジョルジャちゃんの想いが込められたお手紙でした。赤い封蝋がとてもお洒落で、センスから文章に至るまで脱帽するばかりです。こんなラブレター貰っておきながら燃やすなんて悪魔けしからん奴ですよね……ごめんなさい……きっと燃やしたと見せかけて実はこっそり持っているんですよ、きっと。ええ、素直な奴じゃないので。手紙を貰った時点で悪魔はジョルジャ王女から離れるつもりだったので、その意志の表れとして手紙を燃やしたのだと思います。結果として結ばれたので(幸せかな……)手紙の存在は惜しまれますが、いえいえ、永遠の時間がふたりにはあるのですから愛の言葉はこれから沢山紡げますものね!愛の込められたお手紙、本当に有難う御座いました!

Teresa

(名前は言わぬけれど。どちらの姉かなんて察することは容易いだろう。朗らかな笑み。厭味というには真っ直ぐで、けれども典型文とはとてもいえない去り際の捨て台詞はこうだ)今日は私ですまなかったね。
→ 可愛い!すき!聡明で知的な会話をしつつ、一歩もジャバウォックさんに引けをとっていないのが可愛かったです…。

Elise

(話をするたび姉の口から語られる青年の名を聞く頻度が増えるごとに増していく感情はいわゆる嫉妬という類のもので、然し取られたくないなどと思うほど幼い子どもでもないのだから面倒なところだ。姉を幸せにしてくれるに値する人物なのかを見極めたい。)
→ あー!やきもちかわいー!と画面の前で悶えました…。

Marigold

来なかったら、まあ、そういうことなのでしょうね、
でも私はね、意地っ張りでわがままだから。
国も、家族も、貴方も、貴方の好きな人々も含めて私が幸せにしたい。私が守りたい。
貴方が私を好きじゃなくても、他の誰かと結婚しても。
いつか好きでもない相手と結婚することになっても、私は貴方を想い続けるわ。
それくらい、貴方なら許してくれるでしょう?
→ すごいマリー様らしいとこだと思います。文面だけ見れば強い女性なのですが、多分これも彼女の見栄っ張りなんだろうなと思うといてもたってもいられなかったです。手紙だからこその、行間から覗かせる表情が切なくて愛しいです。

(動揺するが、本能で彼を逃がしてはならないとばかりに差し出された手に痛くない方の手を乗せた。)
→ 本能で行動しちゃうの可愛かったです。

Shakar

この街の人間じゃねぇのか?説明で辿り着けそうにないなら案内ぐらいはするが。(とは言っても相手は初対面の女性、案内すると自ら申し出るのは少々憚られてこのような言い方になってしまった。彼女程の年齢で、此処で生まれ育ったならそんな質問はしないだろう。勝手に外の人間と判じたが、それは果たして正解か不正解か。幸いにも夜まで時間はあるもので、後は彼女次第。答えを催促するように首を傾げてみせた。)
→ こういうことが普通にできるところ、本当にかっこいいんです……

Colin

(花や野菜が立派に育つのも勿論好きだが、それを支える土が好きだ。)
→ そして好きなものに向き合っている時の穏やかなコリンくんが好きだ。

(急に神妙な面持ちになりそっと視線だけを滑らせていく。緊張した空気の中、生け垣の向こうに人影が見つかれば思いっきり飛び退いた。それはもう、清々しいほど頓狂に。猛スピードで脈を打つ胸を軽く撫で下ろしつつ、ゆっくり立ち上がり一つ息を吐けば恐る恐る口を開こうか。)
→ ごめんなさい、このコリンくんの様子が面白くて笑ってしまいました。きっと数メートルはゆうに下がったのだろうとか、建物の壁に背をぴったりつけて背後を狙わせないようにしているのだろうとか想像を掻き立てられました。可愛い(笑)

Giorgia

(嘘を吐けるほどの狡さは、持ち合わせていない。初めて会った時から今迄、素直に気持ちを伝えることしかできなかった。それが自分の誠意だから。)
→ ジョルジャちゃんは本当に最初から最後までずっとずっと真っ直ぐで、真正面から見据えて気持ちを伝えてくれる芯の強さには感服致しました。その凛としたお姿が素敵過ぎて、何度恋に落とされるんだろうって思うばかりです。

(身を焦がす、恋をした。彼の炎に焼かれるような、恋をしたのだ。)
→ 語彙力が死滅していてこの胸の高鳴りを何と表現すれば良いのか……ジョルジャちゃんの恋の気持ちがとってもよく分かるシーンで、何だか少し切ない気持ちにもなるような心臓がキュッてなる描写でした。ジョルジャちゃんPL様の伏線回収が凄過ぎて敬服致します……もう、好き……。

(身を焦がす、恋をした。彼の炎に焼かれるような、恋をしたのだ。)
→ 語彙力が死滅していてこの胸の高鳴りを何と表現すれば良いのか……ジョルジャちゃんの恋の気持ちがとってもよく分かるシーンで、何だか少し切ない気持ちにもなるような心臓がキュッてなる描写でした。ジョルジャちゃんPL様の伏線回収が凄過ぎて敬服致します……もう、好き……。

(幸せに、というには嗤われてしまいそうで。例えるならそう、地獄の果てまでというのが正しいのだろうか。けれど、彼と見る未来は自分には明るそうだ。)
→ 「地獄の果てまで」の喩えがとても凄くて(語彙力)感銘を受けました……ジョルジャちゃんは一体どこまで悪魔野郎(とその背後)を虜にするつもりなの……?と地に膝を打つ勢いです。いっそジョルジャちゃんは天使を兼ね備えた小悪魔なのでは……?

(二人ならば、何も怖くはない。運命は落ちてこなかった、けれど掴み取った。―――優しさと甘やかさを纏った春は、燃え滾るような紅い熱と溶けてゆく。)
→ ジョルジャちゃんが夢見てきた恋愛模様とは随分掛け離れた物語となってしまったのではないかと思いますが、こうして最後を素敵な締め括りで綴ってくださり、本当に有難う御座いました!正しく「運命」をキーワードとして展開したお姫様と勇者(悪魔)の恋物語にぴったりの最後だと思います。ジョルジャちゃんの何から何まで全部大好きです!

Teresa

(少しだけ言葉を詰まらせて、何時かみたいに誤魔化す笑い方になっただろう。本当に緊張もしているけれど、なによりいつもよりもどこかフランクな言葉が心を揺さぶって。ワインか、それとも一度水をとりに戻ることになるか、はたまた。いずれにせよ乾杯を乞うグラスが揺れない様に、少しだけ深呼吸してから掲げることになるだろう。夜が始まる。焼き付く様な夜だ。)

Fine

…セス様!(声は喜びに満ちていた。ぱあっと明るい笑顔を咲かせ、躊躇いなく扉を開こう。その先に存在する愛しい愛しい彼の表情を見て、少しだけ落ち着いた。彼が会いに来てくれた事実と、これから何を言われるのかがちょっぴり恐ろしくて板挟みになった気持ち。)
→ 声で相手が分かったからこそきっと躊躇いなく扉を開けてくれたんだろうと思うとそれだけで…あ、好きです。ってなるというのに、さらに喜びと恐さに挟まれている複雑な心境であることがわかって…なんかもう…こちらの方がきゅってなりました。

Fiona

(嬉し涙を流すとはよく聞くけれど、こんな時でも涙より笑いだなんて、本質まで意外性が染み付いていると認めざるを得ない。)

Elise

……えっ?…………じ、ジュドー?……手紙を読んでくださったのね、嬉しいわ。それでええと、(耳朶を打つ声に弾かれたように顔を上げ、無意識に跳ねる声音をどうにか抑えて答える。彼がここにいるということは、然し決めつけるわけにも、いやそもそもどうして彼がここに。ぐるぐると思考の渦巻く中、思えば普段は傍に控えているであろう侍女が今日に限って「ごゆっくり」だなんて席を外したことも、事務官の1人もやって来ないことも、おかしなことだった。)…………え、ええと……よ、読む?(期待と不安、混乱の混じり合う中で、飛び出したのはそんな頓珍漢な発言だった。)
→ ここの流れが好きです。告白の答えを待っていた相手が心の準備をしていない時に現れたらそりゃこうなるよねと思いますし、混乱からの「読む?」が面白可愛いです。

(彼への礼を告げてから、言葉を更に募ろうとした矢先。意図せずつっかえたと思えば双眸から小さく雫が落ちた。気付いて急いで拭いながら、)…………ふふ、ごめんなさい。安心してしまったみたい。
→ 悲しくて泣くのではなく、安心してほろりと涙を零すエリーゼちゃんに心打たれました。

…………、その時は私、うんとうんと泣いて泣きはらした目で次の日あなたにおめでとうって笑って言うわね!(なんて悪戯めいた笑みを浮かべてから返して、)
→ 彼女の心の美しさはどこからくるのでしょう。眩しすぎてしかたがない。そんなこと言わせてごめんねえ…!

Marigold

(金魚のようにぱくぱくと言葉もなく開閉する。大好きな翡翠と目が合ったけれどこれは自分に都合の良い夢ではないかとむき出しの二の腕を抓った。あ、ちゃんと痛い。夢ではない。さっきまであんなに送った手紙に頭を悩ませていたというのに。実際彼を目の前にしてしまうと会えた喜びに心が満たされる。ああ、彼が話している。お話が出来る。実感が沸いてやっと落ち着いてきた。)
→ 手紙とのギャップに撃ち抜かれます。そうだよね不安ですよね…

Ellen

(彼の言葉の言外の意味にも、はっきりと頷く。だって、どうしようもなく、彼が好きで。先に重い愛情を向けたのは自分の方に違いないのだから、彼がそのくらいに、もしかしたらそれ以上に愛してくれるのならそこにあるのは歓びだけに違いない。)

(嬉しくて、嬉しすぎて、呼吸と一緒に言葉も忘れてしまった。いつもの無表情も今はどこかにいってしまった。――表情が柔らかく綻んだ。あまり表情に出ない少女の、幸福と喜びの発露だ。)

Jabberwock

今この瞬間から、お前は俺のものになった。(桃色の前髪を掻き分けて彼女の滑らかな額に唇を。刹那の接触は瞬く間に距離を置いて、悪魔が指先をぱちりと鳴らせば彼女の薬指に焔が宿るだろう。決して温度を感じさせない熱は華奢なピンクゴールドの指輪となって、その中心に赤が灯る。悪魔の禍々しいと謳われる灼熱の瞳と同様の赤を。今まさに煌めく石の中で焔が燃えている様な輝きは夜闇の中でも見える筈。)人間は結婚する時に女へ指輪を贈るらしいな。夢だったんだろ?だったら叶えてやるよ。ソレが契約の証だ。(厭らしく三日月が嗤う。執着にも見えるのは気の所為だ。悪魔の耳飾り、その一つが王女だった娘の髪色と同じ彩色を伴う宝石が小さく嵌め込まれているなんて。そう、きっと見間違いだから。)死ぬなよ。俺の魂は、お前のもの。お前が死ねば俺が死ぬ。俺が死ななければ、……ずっと一緒だ。(――世が物語る。永久に続く呪われし契約。愛の誓い。悪魔は小さく自嘲した。)
→ すき…。しかも、耳飾りに春色の宝石が小さくはめ込まれているなんて、気付いたら絶対に追及されるのに…早くバレて欲しいです…。

好きだぜ、ジョルジャ。(何時の夜か告げた様に。揶揄う声色。然して今宵の灼眼は唯真っ直ぐに貴女を見詰めた。もう躊躇わない。欲しいものは此の手に入れた。さあ、捧げようか。魔女の呪いを。Giorgiaに愛を。〆)
→ ストレートに好きだと言ってくれるとは思わず、私の心が撃ち抜かれました。

Oswald

(人付き合いの下手くそな男はぞんざいな言葉でしか愛を示すことが出来ない。其れでも確かに彼女には伝わってくれると信じているのだから傲慢としか言いようがない。人生に色を付けられたなどという甘ったるい表現など到底似合わないけれど、彼女がいたからこそ自身の周囲を変えることも、自分が変わることすらも、受け入れることが出来たのだ。其れは恐らく男にとって、言葉にする以上の愛の証明に他ならない。)

Shakar

…ご招待どうも。(案内された先、彼女を前にして何を口にすべきかわからなかった。いつかのような明るさは無く、静かな夜に煌めく星たち。普段なら落ち着く筈の静けさだというのにそう感じないのは、手紙に綴られていた内容が頭に引っ掛かっているからだろうか。)
→ お互い煩くするタイプではなかったように思いますが、それにしたって静かなやり取りから始まった最後の会話が本当に美しくて…このあたりのロールの凛とした静の描写が台詞を際立たせてると…おもいます…

今度は何を作ってくれんのか楽しみだな。(暗に、否明らかに次への期待を籠めて、唇の端を吊り上げた。王女様の恋に絆されつつあるような気もするが、男の方から口にするのはきっともう少し先の話。今は見えずともいつか、きっと、愛の話をするやもしれない。これは真っ直ぐで清純な王女様に恋の手紙を貰った、ある男のお話。)
→ 直ぐ帰るとか言いながらさらっと未来の話をするところ!!こういうところ!!

Jeux

俺はアンタのこと好きだよ。悪いけど恋愛感情じゃない。妹みたいな存在として。……でも、……。…正直、最近よくわからない。エリーゼ様に向けられる感情を拒否できない俺もいる。(自信なさそうにたどたどしく慎重に言葉を選んだ。一人語りをするように淡々と今の素直な思いを告げる。)“ほんのわずかでも”。アンタが手紙に書いた言葉だ。……ほんのわずかで良いなら、そう思って俺は今日ここに来た。――以上。
→ これまでずっと飄々と躱して来たジュドーさんが不器用に気持ちを伝えてくれたこの場面で愛しさがとまりません……。

ほら、充分魅力あるだろ。俺が違うやつを選んでも、それは変わらねえよ。そうだろ?――エリーゼ。(ふ、と柔らかな笑みは愛しい人ではなく可愛い妹に向けるもの。それからついでに、新しい関係を築いたシルシに初めての呼び方で名を呼んでみようか。)
→ ずっるいな~~~~~~~~!!!!!って感じですよね…。

Seth

(諦めたような先手必勝の言葉と共にさっとティーセットを片付ければさっさと立ち上がって歩き出そう。笑顔の彼女の隣を歩くのはほぼ無表情の黒いローブの魔導士。もしも並んで歩く姿がすっかり城内の景色に馴染んできているように見えたのならそれはきっと彼女が根気強く彼に話しかけた功績だろう。まだまだ彼女の想いに応えらるほどの気持ちなんて芽生えていないけれど、種は確かに植えられているから彼の気持ちが育つかどうかは彼女次第。今日繋がった縁は切れることなく明日も明後日も彼女がその言葉通り頑張り続ける限りは彼からはもう切らないつもりでいるから続いていくことだろう。夕陽が沈み、月明かりに照らされ歩いく並んだ2つの影の手が重なる未来はきっとそう遠くないはずだ――)

Colin

(手紙を読んだ後のこの気持ちはなんだろう。これは多分、怒りというやつなのだ。どうしても許せないことがあった、これだけははっきりと言わなければならなかった。今は確かに、逃げるよりもずっと恐ろしいことがあった。男を突き動かすのは、単純な一つの思いだった。)
→ スキ!というより最初は何を怒っているのかわからずビクビクしていたのですが、後半マリーを思っての怒りだと知り読み返してじわじわきました。スキィ!

(手紙はややもすれば別れの覚悟にも読めるだろう、放っておくこともできた。このまま逃げることもできたけど、そうしたくなかったのは、きっとあの日の。合わせた目線もまたどこかに逸らそうとした時、また彼女に手を引かれる。暖かくて、どこへでも連れだっていけそうな柔らかい手だった。ガラス窓が開き、吹き抜ける風が僅かに髪を靡かせたならほんの少し表情を緩めて。)上手に咲かせましたね。(感嘆の息を小さく漏らして、少し楽しそうに笑った。広い狭いは関係ない、彼女が心を込めた秘密の花園。晴天の後押しもあり瑞々しく映えるそれは、掛け値なしに美しいと思った。それは小さな小さな箱庭かもしれないけれど、確かに己の愛した自然だった。)
→ 危うく涙が出そうになりました。そのくらい嬉しい一言と心情だったのです。

まぁそれもそうですか、別に…見ていないわけではないですけれども。(彼女の言葉は常に真っすぐで眩しい。大袈裟に言ってるわけでもなくそれが正直なものなのだと伝わってくる。ここまできても気恥ずかしくて正直に言えやしないけれど、逃げてばかりで思いが伝わるはずはない。)
→ はっきりは口にせずとも十分伝わってきました。見ていてくれてありがとう!と嬉しさに胸一杯です。

……そうですね、今度からはもう少し度胸をつけるべきですね。(戸惑いに消えた自身の覚悟は、日頃の態度のツケだろうと遠い目をした。ちゃんと彼女を戸惑わせないぐらいしっかりした人であれば良かったが、生憎村人は村人の戦いをするしかないのだ。)
→ ここ!とても重要な場面!ずっと自分のことを卑下していたコリンくんが度胸をつけるべきって声に出すのです!戦おうとするのです!全らぶしょっと視聴者が拍手したに違いない!

(彼女の唇が己の手に寄れば目を瞬かせるが、払う様子はない。もう、線は砕け散ったのだから。)
→ 掌のキスは懇願のキスだそうで…それを払わない…舞い上がりました。

貴女は俺のダメなところ全部見て、叱ったうえで、それでも好きだと言ってくれました。それならもう、俺はもう言い訳ができません。……足りません。必ず、もっと幸せにします。いや、違うかな…幸せに、なりましょう。(それは普通ならきっと情けない言い換えだ。それでも、もう押し付けるのはおしまいだ。貴女と共に、歩んでこその臆病な二人の旅路だ。)
→ エンダァアアがこの辺りから流れ始めました。足りません、の一言が力強くて、本当に両想いなんだなあと、はい、感無量です。

……俺の為です、マリー様といると心臓が2個あっても足りないので。(言われずとも、彼女の悪戯な笑みから誤魔化すようにそっぽを向いた。ふん、と意地を張る姿は、もはや彼女に何の意味があるだろうか。)
→ ああ~ここまできての意地っ張りは~逆にもの凄いデレの波動を感じます~!

…今更、逃げませんから。(あそこで自分に言い聞かせて何もしなかったら、恐らく彼女は呪いになっていた。そんなことはさせたくなかったから、今ここにいる。彼女と比べて自分の歩く道はずいぶんと曲がりくねっているが、ようやく終着点はつながった。)
→ PL様の語彙力はどうなっているのでしょうか?呪いって凄い破壊力のある言葉だと思うのですが、そのくらいコリンくんの中でマリーが大きな存在になっていたと思っても良いのでしょうか。同じ場所に辿り着けて本当に良かったです。

…俺の負けですね。その気持ちだけで十分ですが、きっとマリー様は怒るだろうから。もらっておきましょう、両手にあふれる幸せを。…多くの幸せの花に囲まれてこそ、主役の一輪はより一層輝きます。咲かせましょう、この庭園だけでなく、王国中に振りまけるほどの幸せを。(涙を流す彼女の頭に、ぎこちないながらもそっと手を乗せようとして。叶うならばそのまま艶やかな髪に沿って優しく撫ぜるだろう。穏やかな風に吹かれながら、秘密の庭園の時は暖かく流れる。やがて二人の臆病者がこの国に幸せを齎すまで、ちぐはぐな旅はどこまでも続いていく。)
→ ただ撫でるのではなく叶うならばと前置きするいじらしさ。二人のこれからを旅と表現する美しさ。素敵なハッピーエンドをありがとうございます。

Richard

(――そして彼女が告げた言葉に、思わずとばかりぱちくりと目を瞬かせて、)…ば、バーカ!そういうのは俺からいう事だろ!話聞けよな!(驚きの感情を消化すれば夕暮れに赤くなった頬で静止の言葉をかけて、うっかりと言いすぎたことに気づけば深呼吸。)
→ 言ってくれちゃうの?とワクワクしてしまったのはPLも同じです(笑)はたと言い過ぎに気付く瞬間を想像すると、可愛すぎてやばいですね。

ったく、フィオナはそうやって暴走機関車になるとこあるよな!(それに引き込まれて引っ張り上げられることは嫌いではないのだけれど、こういう大事な時でくらいは自分が彼女をリードしたい、とそう思う。ありのままの姿で向き合おうと決めたにしては少々格好をつけた動機かもしれないけれど、それはそれ、これはこれという事で。彼女の赤い顔に心臓が跳ねる。)
→ 暴走機関車に笑ってしまいました(笑)ええ、全くその通り!的確な表現だと思います!

(この先も自分が好きなものを彼女が見てくれるのは、嬉しいものだ。「おめでとう」「おめでとう、お姫さま」「リシャールをよろしくね」「お姫様?」「フィオナよ!」「フィオナ!」「お嫁さん!」と、ちいさな精霊からの祝福の声は楽しげに響く。どうやら彼らも彼女の名前をようやく覚えてくれたらしい。でもお嫁さんはまだ早いぞ、と、心中で思わずツッコミを入れた。ようやく賑やかになってきた周囲に軽やかに笑う。こんな慌ただしい日常がつないだ手を通して彼女にも伝わるようにと、少しずるをして魔力を込めた。)
→ リシャールくんの心遣いが本当に素敵で。小粋な演出に喜びが爆発しそうです!実際フィオナは爆発していましたが(笑)彼の特別になれたんだ、彼の世界に認められたんだと思えて幸せいっぱいですね。

Jabberwock

ち……何が嫁に行き遅れた、だ。選び放題じゃねェか。選り好みしてるから莫迦な勘違いしてンだよ……。(禍々しい灼眼の前に、大抵の人間は心の中すら晒される。現国王や、何が愉快か憤怒の悪魔に好意を寄せるお姫様など、心や未来が視えない者など滅多にいるものではない。警備の名の下に登城者全員を監査と称して視れば欲深い人間が多いのは確かで、第一王女の目に留まる者か否かは計りかねる。中には善人もいるようだが――)この中から選べば丸く収まるってのによォ……よりにもよって、この俺とはな。っけ……。
→ 選り取り見取りだとわかりつつ、それでも自分を選んでくれて嬉しいのかな!?とかポジティブ妄想してにんまりしておりました…会わずに直接的なお祝いもせず去っていくのがジャバウォックさんらしいなあと。

Jeux

――仲が良いとか、別にそんなんじゃない。そんなんじゃないが、妹のように思う相手の誕生日を祝って何がおかしい。プレゼントくらい俺だって用意するわ。だから本当に詩なんて余計なお世話だったのだ。余計なお世話だがそれを喜ぶ姿が見えないでもなかったから歌うことにした。彼女が心から笑うことの出来る日にしなくては。誕生日の主役は、やっぱり笑顔の方が良い。〆)

seth

(それだけオナガフクロウに伝えれば、梟は小さくこっくりと頷いて布で包まれたそれを器用に足に掴んでその場へと佇んでいる。先に報酬である餌をあたえ、夜も深まってきたからとベッドに戻ると日々の疲れからかあっという間に眠ることができた―そして、迎えた6月16日の日が昇らぬ時刻。梟は時間だ、といわんばかりに足に掴んだそれを羽を広げ運んでいった。そしてちょうど彼女が起きるか起きないかの明け方、無事に城へと到着すればセスが事前に手を打っていたとおり彼女の部屋の窓は鍵などなかったかのように開き梟はまるで自動ドアのごとく部屋の中へと入っていって。額縁が包まれた布をわかりやすく丸テーブルの上に置いて、何事もなかったような顔で再び窓の外へと飛んで行った。梟が出て行った窓はまた不思議な力が働いたかのように閉じて、鍵がかかっていたのならばそれもかけられ元通りとなるはず―彼女が目覚め、布に包まれたそれの存在に気づき、包みを開けたのならばすぐに「フィーネ、誕生日おめでとう。いまいちフィーネの喜ぶものが分からなかったから、試作段階とはいえなかなかいい出来のこれを贈る。額縁の中の絵がその日の空になるってやつなんだけど、魔法の組み合わせが難しくて数日に1度くらい真っ白になることだけ先に伝えとく。何時か完成版も贈れるようにするから…まぁ、楽しみにしてろよってことで。」という素っ気ないメモ書きのようなメッセージカードに気づけるはずだ――)

Colin

まぁ大したものではないですけれど…夜は貴女は引っ張りだこでしょうし今のうちに。いらなければ捨ててください、ただの手慰みの産物ですので。(そういって紅潮する頬を隠すように顔を伏せた。差し出したのは、30cmほどのフラワーリース。マーガレットとミモザを中心に白と黄色で揃えたそれはさっぱりと明るい彼女をイメージして。勿論主役に一輪、飛び切り綺麗なマリーゴールドをあしらうのを忘れずに。一から自分で作ったものだからどこまでうまくできているかはわからない。――それでも麗しき花の姫君、どうか大人になりゆく貴女に冠を。)
→ 手作りのプレゼントに嬉しさが爆発しました。ちゃんとマリーゴールドまで添えてくれる粋な計らい。照れてちょっとつっけんどんな態度なのがたまりません。

Richard

…誕生日おめでと。(その言葉を合図に、ふわり。噴水から光の粒がいくつか顕れる。遊ぶように夜空を飛ぶ薄い翡翠はまるで、東方で見られる蛍のように思いのままに空を飛んで、地上の星となるだろう。)俺にできるのはやっぱりこういう事だから。意外性とか、なくて悪いんだけど。(何か物を送ろうかとも思えども、彼女はお姫様。自分よりもよほど何でも持っているのだろうから、こうして景色を変えて見せることくらいしか思いつかなかった。地上の星は楽し気に瞬いては、彼女の近くで遊んではしゃぐ。人の気も知らないで。)
→ 夜の暗闇、噴水の水しぶき、光の粒…なんて幻想的な景色なんだろうと、その情景が目に浮かんでうっとりしてしまいました。こんな誕生日プレゼントをもらえたフィオナは幸せ者ですね。

――だから、それを差し出すことができたのだってある種の奇跡だ。ん、と、照れが集まっての不愛想で差し出すものは一輪のホタルブクロの花。淡い光の精霊を花芯に宿したその花は、きっと枯れるまで淡い光をともし続ける。)……おめでとう!それだけ!帰る!(どうやら恥ずかしさと気まずさみたいな物が最高潮に達したらしい。赤い顔でまくしたてるようにそう言って、そっぽを向いて逃げ出した。別にこの姫様を好きってわけじゃない、わけじゃないけど、――だって、おめでたいって、こころから思ったから。それだけだから。 勘違い、するんじゃねーぞ!)
→ くぎを刺されても勘違いしないわけにはいきません(笑)これでフィオナの恋心が加速したのは間違いないです!貰った花は、きっとベッドの横に飾って毎晩眺めていたことでしょう。それこそ「花を枯らさない魔法はないかしら!?」なんて宮廷魔術師を追い掛けるくらい、大事に大事にしたに違いないです。

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