大好き。
この言葉以外に思い浮かばないわ。

あの日市場であったんですが、一番上のお姫さまだって師匠に聞きました。
何で俺に声をかけてきたのかわかんないんですけど、でも、フィオナが、お姫さまのこともきっと好きなんだろうなって思って、……
あのな!明るいとか言ってたけど、あんたの妹も大概だぞ!
だから、あのだな、えーっと。何かきたいんだっけ。……フィオナと仲良くな!俺のとこ連れてくけど、時々一緒に帰ってくるから、あいつの話沢山聞いてやれよ!って、思ってる。ます。
……………で、だから、あの。…今度あいつのこと、教えてくれると、うん。嬉しい。

そろそろ見聞を広げに国の外に行く気でも起こったか?まあ、俺には関係ないことだが。お前が変わりたいと思って、それからこれからの関係に何か進展を望みたいなら、お前がもっと世界を見て変わってこい。進展があるかは保障しないが、もしかしたら見直すくらいはあるかもしれない。お姫さまは守られるべき存在で、世間のことなど何一つ知らない人なのだろうと思っていたし、お前は実際にそういう娘だった。だけど、自分で変わっていこうとしていたし、変わろうとしていたことは認める。だから、もっと、現実を知るのも悪くないんじゃないか。いいことばっかりじゃないけどな。それを知れば、俺がどんな世界で生きてるのかわかるんじゃないか。まあ、理解する気があればだけど。………一市民として、貴女が立派な王女になられることを願っております。ま、他国に行くなら安全な道と宿の情報くらいくれてやる。

お茶会みたいな上品なのはあんまり慣れてないから、今度フィーネの魔法の腕前見せてほしいかも。…俺に師はいないし、弟子もとる気なかったんだけど…フィーネの魔法の先生くらいならなってもいいかなって。

ほんとについてくるとは思わなかったし、ほんとに師匠が説得の必要もないくらいお前を気に入るとも思わなかった。
修行、つらいことないか。師匠はスパルタだし。すぐ俺を小突くし。精霊たちはいつもからかってくるし。
……あのさ、だからその、息抜きにでも、今度街に、…は、まだ師匠の許可出てないからいけないけど、俺が好きな景色の場所が、ちょっと遠くいったところにあるんだ。
そこでサンドイッチ食べて、精霊と遊んで昼寝しようぜ。  俺の一番好きなハムサンド、もう作れるようになってたりする?

こんにちは調査員さん。お仕事は卒業されたんですね、なんて。いつぞやはお世話になりました。たくさん妹さんを怒らせもしましたが、お陰様でなんとかけじめはつけた…と思います。多分。優しい調査員さんもどうかお幸せに、まぁ、心配はいらなさそうですけどね。

俺の好みの話だが、覚えてるか。
一緒にいて笑顔になれる女。
あれな、適当に言っただけだから鵜呑みにするなよ。
無理に笑わせたりとかそーいうの良いから。一応言っとく。
自然に喜怒哀楽できる相手の方が楽しいしな。
それから、ほんとお前って王女としての自分しか考えてないンだな。
お前だって自由が似合う女だよ。
お前こそ幸せになれ。
幸せになる為にもっと俺の気を惹いてみせろよ。
それを全力で受け止めてやる。
そんで、俺も答え見つける。
気の利いたこと言えるタチじゃなくて悪いな。
待たせるけど、よろしく。

エリーがいたから今のわたしがあるの。わたしの半身、運命の人。これからもたくさんの話をしましょうね。あなたの恋の協力もするわ。メロッメロしてやりましょう!!

何度も言いますけど本当に物好きな人ですよ、マリー様は。それでもいいって貴女はきっと言い切るんでしょうけど。でもそんなマリー様だから、俺は一歩踏み出そうと思いました。臆病なくせに、貴女はとっても勇気を振り絞っているように見えたから。俺からすればマリー様の方がよっぽど勇者ですよ。だから俺も、頑張ろうと思います。貴女と一緒に、知らない景色をたくさん見たい。それは少し怖いけど、一人で抱えるものではないから。これからもどうぞ、よろしくお願いします。…その、お説教は、ほどほどで。

今度は転倒されても手を差し伸べるつもりはございませんので、日ごろからお気をつけてお過ごしください。

城の方は落ち着いたか?…………初めての王子ということだしそれなりに忙しないだろう。……姉になったからとやたら世話を焼くあんたの姿が見えるな。…………まあ、無理をしないようにしろ。
…………近いうちにまた会いに行く。寝ているのを起こすつもりはないが、気付いたらまた中庭に。あんたの気に入りの場所でまた月でも。そろそろ外へ出ても冷えはしないだろう。

……それから、   あんたに倣ってたまにはと思ったが、いざ文章にすると難しい。今日も、愛している。

ねえエレン、近いうちにあなたの部屋に行ってもいーい?あなたの恋のお話を聞かせて欲しいの。…恋って難しいわね、一緒に頑張りましょうね…!

いつかまた飲みにでも行きませんか。
結構楽しかったので。
集まるのは難しくなるかもしれませんが、約束はタダですから。

ねえ、ジャバウォック。ずっと、あなたに逢いたかったわ。初めて逢った時、少しだけ運命を間違えてしまいそうになったけど、あなたを見てわかったの。神様が、間違えそうになってた私に正しい運命を教えてくれたんだって。こういうの、あなたは嫌がりそうだしまた夢見がちなことをと嗤うかもしれないけれど。でも、神様よりも自分を信じていたわ。自分の選び取るものを、信じてきたわ。だから…何があってもめげなかったし、ここまで、あなたに出逢うまで、結婚なんてしなかったのよ。ただ一人、ジャバウォックにだけ逢いたかったの。………結婚してくれて、ありがとう。私を選んでくれて、ありがとう。ずっとずっと、大好きよ。私に未来は視えないけれど、面白そうな未来は視えたかしら?でも、きっときっと退屈なんてさせないわ。とびっきり面白くて楽しい人生にしてあげるからね!…だからたまには笑顔も見せてね。約束よ。

君のことが好きだよ。これからもずっと、これまでもずっと。
僕も無事成人した。そろそろ求婚をしてくれてもいい頃合いと思うが、どうだろうか。
…僕からしてもいいかい?この時期まで、待ってみたつもりだけど、君はどう思っただろう。
追伸 弟があまりに可愛いので、子供はたくさんほしいと思った。オスヴァルトは何人が希望だろうか。

シェイカー殿
こんにちは。こんばんは。それともおはようだろうか?
ご機嫌いかがかね、シェイカー殿。
どうにも城を離れられそうになくてね、また手紙を書いてみた。
あわよくば、君にとっての二通目のラブレターになっているといい。

今日は愛の話にしようか。

恋は下心、愛は真心というらしいけれど、ならば恋愛とは何処に心があるんだろうか。
こういう一人で考えてもいいことを、君と一緒に考えたいと思うのも、また恋愛かね?

なに、分かっているとも。
まだ何も始まってはいない。
けれど、私はこれを必ず恋愛にしてみせるよ。覚悟しておいてくれ。
受け入れられる保障がないということは、すなわち受け入れられない保証もないのだろう?
曖昧な未来なら、私は当たり前に幸福を目指すからね。
だから覚悟しておいてくれ。

それじゃあ、また。次は願わくば三通目で。

テレーザ

P.S.
お腹は下さなかったかね?それと、ビーフシチューなんかは好きかね。また今度返事を聞かせてくれ。

私のメイドが、書庫に新しい本が入ったって教えてくれたの!
一足先に読んでしまったけれど、とても楽しい教本だったわ。だからまた暇な時があったらぜひいらしてね。
それから…………私の妹具合はどれくらいになった?少しは成長したかしら?

あのね、今日も大好きよ!

飲みの誘い、ありがとう…ございました。たぶんパーティの雰囲気苦手っていう俺の発言見てだと思うんだけど、ジュドーさんのそういう気遣い出来るところ、まぁ…ありがたかった、です。また予定が合えばゆっくり出来る穴場とかで静かに飲みましょう。

オレア村ってとても美しいわね。あそこであなたが育ったんだって思うと全てが特別に見えるわ。一緒についてきてくれてありがとう。皆優しくて生命力に溢れていて、自然と共に生きていた。あなたは義理を果たしたというけれど、わたしはこれからね。頑張るわ。そうそう、子供の頃の話、コリンからも直接聞きたいのだわ!…あら、これって村の皆には内緒って言われてるんだったかしら?

…コリンはまだ早いっていうかもしれないけど。
これからの話をしましょう。気持ちは繋がっても、わたしの立場を考えてあなたはいつか一歩引いてしまうかもしれない。そのことが怖いのよ。わたしも臆病だから…形が欲しくなってしまった。お父さまはわたしに任せると言ってくれたわ。あのね、コリン。
わたしの婚約者になって。
そしていずれは、本当の意味でわたしだけの勇者さまになって欲しいの。
答えは――コリン。あなたの部屋で聞いてもいいかしら?

愛しいリシャールさまへ
ふふっ、こうやてお手紙を書くのはあの日呼び出したとき以来かしら?
リシャール様の手を取って、着の身着のまま…とはいかなかったですけど、隣国まで押し掛けた日が懐かしいわ。
もう、自分の力でリシャールさまの目に映る世界を見ることが出来るようになったわ。声も聞くことができるようになったわ。
これで、リシャールさまが精霊王になる瞬間を自分の力で見届け準備が整ったの。わしの夢が叶うまであともう少し。リシャール様が精霊王になれるよう今まで以上に応援するわ。たくさん後押しするわ。ツライときも疲れたときもずっとそばでリシャールさまを支えるわ。だから、わしを精霊王の妃として迎え入れて欲しいの。
…また、そういうことを先に言うなって怒られちゃいそうだけれど、こういう気持ちは秘めるだけでなく伝えるものだって恋の精霊が言うのよ?だから、言っちゃうわね。
リシャールさま。あの日貴方に助けられた日から、ずっとこれからもずっとリシャールさまだけを愛しているわ。大好きよ。

フィオナ

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